本書はアジャイル開発を行っているプロジェクトで、より効果のある内容となっていました。
V字開発では、要件→設計→実装と行うことで、整理されたシステムが作られることを副産物として開発が進むことを想定している。
また開発されたシステムは改修を頻繁に行うことを想定しておらず、追加開発時にはまたV字開発としての工程を進むこととなる。
その際に、整頓を入れるのは工程上は不可視化されているが、開発工程時に含まれているが、この整頓に関する工数をマネージャが想定していないことが多いため、整頓するプロジェクトが起こるか(バージョンアップなどのプロジェクトで)、システムの寿命として、別のシステムを再構築することで、すべての技術負債が生産される。
そのため、技術負債の概念が薄く、継続的なサービスの構築と改修によって俗人的で考慮事項が多く、検証範囲が広いシステムとなってしまう。
本書では、継続的インテグレーションを続けるにあたり、整頓を行うTipsやパターンの説明や、開発時に振る舞いを構築する作業を行うのか、整頓をする作業を行うかの判断やタイミングなど、実装したコードを整頓していくことのノウハウが記述されています。
アジャイル開発においては、プログラムの定期的な修正を行わない場合は、技術負債として期間が進むにつれて、振る舞いの実装量が低下していき、プログラムからのバグの発生率が上がってしまう問題に直面する。
そのため、技術負債が増えすぎないために、オブジェクトの構造設計の工夫や、言語での制約による問題の確認(静的型やフレームワークの規約)、読みやすさなど、各種考慮事項を汲み入れて開発をする必要がある。
整頓というのは、システム上の動作として大きな変更があるわけではない。読みやすさや、影響範囲のコントロール。拡張性などをプログラムの構造や記述の変更を行い実現する行為となり。
プログラマーが次に開発するときに利便性を上げるための作業になる。
まず整頓するのか?
この本を読むことで解像度が上がるので、アジャイル開発での開発者やPO、スクラムマスターにお勧めしたい。
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