2011年8月26日金曜日

iSCSIの特性

iSCSIは遅いというイメージがありがち
D社のEをいろいろ試験したことがあって、
やはり最高速度はギガビットイーサの限界で頭打ちになる。
これはmultipathを使っても同じ結果なのだが、
本領はここではなく、複数からの同時アクセス時の速度低下率が圧倒的に低い。
Eのクラスタを増強すればするほど低下率が低くなる傾向にあるように見受けられた。
仮想化システムのストレージ環境としては理想的な動作形態だと思われる。
NASとは違って書き込みの排他ロックはかからないので、
パーテションで分割しての話だが、
サーバ側で複数のネットワークポートを持ってmultipathを行った場合も
複数のファイルの同時参照で速度の低下率は軽減される。
(1つのセッションでは1本分しか使わないが複数の通信になると空いているポートで通信するような挙動になっている。複数のポートで1つの通信を分割して高速化するような動作はしない。)


我が家のterastation iscsiでは複数のパーテションに分けるのも面倒なのでテストはしていない。
terastationの場合はポートトランク(Linuxのボンディングモード0だと思われる)を使ってるので
経路上の通信速度は2本分までマルチバンドしていると思われるが、ディスクの速度が遅いので
恩恵は受けられない。